中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の鄒晶梅研究員、王敏副研究員は、3Dデータの再構築により、この2点が典型的なエナンティオルニス類であることが分かるとした。「現時点ではひとまず2点を同種としているが、発育後に大きな変化が生じた可能性もある」
エナンティオルニス類と真鳥類は、鳥類の進化の2大グループだ。エナンティオルニス類は白亜紀に繁栄し、白亜紀後期に絶滅した。エナンティオルニス類は鳥類の起源開始後、初めて世界的に広がった鳥類と見なされている。真鳥類は現生鳥類のルーツで、すべての現生鳥類とその祖先に進化した。
科学者によると、この「タイムカプセル」に封印されている動物は、エナンティオルニス類の最も新鮮な研究標本になるという。この標本は、エナンティオルニス類の幼鳥がスズメほどの大きさしかない時に、成年の鳥類に似た羽毛を持つことを示している。しかも羽毛の構造と成長方法は、現生鳥類に酷似している。
中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の徐星研究員は「これはある意味、世界最小の恐竜の可能性がある。その体長はわずか3.5センチだ」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年6月30日
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