国連児童基金(ユニセフ)はこのほどグルジアの首都トビリシである実験を行なった。彼らは6歳の少女アナノちゃんに迷子のふりをしてもらい、人々が彼女にどんな反応をするかを観察した。その結果、少女に対する態度は少女の服装に大きく関係することがわかった。
オシャレできれいな洋服を着たアナノちゃんが一人でぽつんと街角に佇むと、通りがかりの人の多くが彼女に名前や年齢を聞くなど助けの手を差し伸べ、助けを求めるため電話をかけている人もいた。しかし、アナノちゃんがボロボロの汚い洋服に着替えると、誰も見向きもしなかったのだ。
2回目の実験では、清潔で綺麗な洋服を着たアナノちゃんが一人でレストランに行くとみんなが彼女を歓迎し、自分の近くに座らせたり、彼女の頬にキスをしたり、抱きしめたり、面白い話をして彼女を楽しませた。しかし彼女がボロボロで汚れた洋服に着替えると、状況は一変。ある女性は警戒するように自分のカバンをアナノちゃんからわざわざ遠ざけ、店から出るようスタッフに求める人さえいた。傷ついたアナノちゃんが泣きながらレストランから走り出てきたため、今回の実験はやむなく中止された。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年7月5日
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