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劉暁明駐英国大使「中国に南中国海支配の意図なし」

人民網日本語版 2016年07月02日14:42

先月23日、米国のニュースサイト「ワールドポスト」はこのほど、劉暁明駐英大使による文章「中国には南中国海支配の意図はない」を掲載した。文章によると、南沙諸島の真の主人である中国には、南中国海を支配しようという意図はなく、南中国海における正当かつ合法的な航行の自由を妨げることはない。南中国海情勢における本当の危険は域外の国が口実をでっちあげてたくらみのわなを仕掛け、挑発的な軍事行動を採用して、中国側が防衛を強化せざるを得ないようにしておきながら、「予言の自己実現」を作りだしているところにある、という。

劉大使は、「現在、中国が21世紀には『中国が海洋を統治する』という歌を歌っているとそしる人がある。中国が南中国海を中国の内海に変えて、軍事拠点を建設し、他国の船舶が自由に通過できないようにしようとしていると非難する声もある。だが事実と真相は、中国が南中国海の島々を最も早く発見、最も早く命名し、最も早く開発し、最も早く管理した国であり、南沙諸島に対して当然の主権をもつ、というものだが、実際には中国はいくつかの島をコントロールしているだけで、ベトナム、フィリピン、マレーシアがここ数十年の間に40を超える島々に相次ぎ侵出してきた」と述べた。

劉大使の指摘によると、「ここ数十年間、ベトナムとフィリピンは占拠した島嶼を埋め立て造成し、土木工事を大々的に行い、施設を建設拡張し、実効支配を強化しようとしている。こうした深刻にバランスを欠いた絶えず激しさを増す局面に対し、中国は必要な措置を取って南沙諸島における存在感を強化するしかない。中国は南沙諸島の真の主人として、南沙諸島に戻り、もともと中国に属していた主権を繰り返し主張しなければならない」という。

また劉大使は、「中国が南海における存在感を強化することを南海支配だというのは、完全なすり替えだ。中国は南中国海の島々に対し主権と歴史的な権利をもつと主張するが、これは南中国海全体を懐に収めようとするからではなく、南中国海を中国の内海として画定しようとしているからでもない。南中国海は国際貨物・エネルギー輸送の大ルートであり、中国は正当で合法的な航行の自由を妨げることはない」と述べた。


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