インターネット・ポータルサイト大手の騰訊(テンセント)と故宮博物院が6日、故宮端門デジタル館において発表会を開催し、中国文化の象徴ともいえる故宮博物院のイメージや関連の伝統文化のストーリーを原型に、業界を超えて、クリエイティブ商品の開発やイノベーション人材の育成などの分野で緊密に提携することを発表した。また、スタンプコンテストを開催し、入賞作品が、8億人のユーザーをもつチャットソフト・QQのスタンプとして採用される。中国青年報が報じた。
多くの若者が現在、たくさんの文字を打つより、スタンプを1つ送信したほうが気持ちがよりよく伝わり、「スタンプがなければ、チャットはできない」とさえ考えるようになっている。スタンプは文字では表現することのできない気持ちを伝えることができるほか、交流の効率も上がる。時にはスタンプを1つ送るだけで言いたいことがきちんと伝えられる時もある。今年6月、ポータルサイト大手の網易伝媒と北京大学が共同で発表した「モバイル時代における中国ネットユーザーのタイプ別分類」報告によると、回答者の78%が、スタンプを送信した相手の意図が汲み取れると答えた。またスタンプを使う理由については、48%が一層容易に気持ちを通わせるため、45%がスタンプのほうが気持ちを表現しやすいと答えた。
若者、特に若い女性には、「萌え系」スタンプが人気で、「萌え文化」が若者の日常の交流で欠かせない要素となっている。故宮が開発したかわいい皇帝と皇后、萌えキャラ衛兵、時にはクール、時には天然ボケな明朝の皇帝などキャラクターのイメージもこれまでずっと「萌え系」路線を歩んできた。騰訊の馬化騰・董事局首席兼最高経営責任者(CEO)は、「文化は昔から社交の土壌である。ソーシャルネットプラットホームは中国文化の発展の中で成長を続けており、QQのスタンプ送信は、逆に文化の伝播にもなる」と語っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年7月9日
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