専門家「AR技術が世界を変える」
楊博士によると、ARとは、現実環境に仮想情報を加える技術。コンピューターを通して物品を認識し、さらに画像をリアルタイムで識別し処理を行う。将来的には、AR眼鏡をかけて街を歩くと、見えるものの情報が目の前に現れる。例えば、公共バスの停留所を見ると、バスが何時に来るかなどの情報が浮かび上がる。しかし、これを実現するにはコンピュータビジョン、マルチメディア、データ処理、マルチセンサーセンサ・フュージョン、データ送信、シーン融合など多数の先進技術を掌握しなければならない。
楊博士は、「現在、VR(仮想現実)とAR技術は並行して発展している。VRは多くの工業・製造の分野で応用されているのに対し、AR技術の応用はまだ始まったばかり。ARはゲームや娯楽などの分野だけに応用される技術では決してない。ゲームの分野は多くの人にとって最も受け入れやすいため、まず応用されているだけだ。AR技術のポテンシャルは巨大で、工業・製造や機械設計、軍事など広い分野に応用される可能性がある」との見方を示している。
AR技術は既に、軍事分野に応用されている。「星条旗新聞」の17日付の報道によると、米国のニューポート・ニューズ造船所は既に、AR技術を使って原子力空母の建造をサポートしている。設計図の代わりにAR技術を利用することで、設計や建造の効率が大幅に向上するという。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年7月21日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn