中国人民大学は18日、「中国都市起業指数」を初めて発表した。評価対象となった21都市の中で、北京がトップに立ち、「最優秀起業都市」に選ばれた。「北京日報」が伝えた。
同指数は政策的環境、市場環境、文化的環境、起業家の活動の4つの指標に基づいて算出されたもの。研究チームが4つの直轄市、15の副省級都市、1つの経済特区、1つの長江デルタ都市を対象に、調査研究を行った。
人材と科学技術と市場の優位性を一身に集めた北京は、起業指数83.1点で首位に立ち、最優秀起業都市になった。続く広州と深センは80点を超え、寧波(ニンポー)、蘇州、珠海、上海、杭州がその後に続きいずれも78点以上だった。中西部地域の都市の起業環境はなかなか優れており、東北地域と環渤海湾地域の都市の起業環境評価は相対的に低かった。
北京には起業パークや革新的起業家が数多く集まり、ベンチャー企業の上場比率が高く、成長傾向が著しく、起業家活動指数でもトップだった。北京、上海、珠海はハイテク企業の起業密度が高かった。環境の優れた起業都市の調査では、起業家の33.8%が北京を選択し、最多だった。以下、上海、深セン、広州、天津が続いた。
政策的環境をみると、広州、深セン、寧波、杭州が起業政策の実施状況で秀でており、文化的雰囲気では、ビジネスムードの濃厚な広州、寧波、蘇州、深セン、廈門(アモイ)が上位に並んだ。
起業家の収入に関する調査によると、南京の起業家が最も稼いでおり、年収の中央値は185万元(約2924万円)だった。北京、蘇州、広州の中央値は100万元(約1581万円)。
現在、起業家の中で大学生が重要な主力になっている。だが大学生には起業に不可欠の経験や技能、資金の蓄積が欠如し、起業への溢れる情熱はあっても理解が不足しており、無計画に起業に身を投じればたくさんの回り道をすることになり、失敗のリスクが増大する。そこで国が政策面で起業リスクに対する保障メカニズムを強化することが必要だといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年7月19日
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