最近、中国の外資系企業から「以前ほど儲からなくなった」との声が聞こえてくる。調査では、経営にかかるプレッシャーが大きくなっているほか、中国に設立された支社などで確かに業績の下降が生じていることが明らかになった。そんな中、外資系企業も中国において戦略を積極的に調整しており、中国に対する投資の方向性も一層明確になっている。なかでも特に、三大産業が人気となっている。経済参考報が報じた。
第一に先端機械・装置業。カナダのコングロマリット企業・ボンバルディアは天津自由貿易区に進出して間もなく、総額3000万ドル(約30億6000万円)を投じて、同区でビジネスジェット修理センターの建設を始めた。中国におけるビジネスジェット修理の分野の空白を埋めるのが狙いだ。近年、ビジネスジェットは、航空産業において、特に注目される市場となっている。特に、2010年以降、中国のビジネスジェット市場は急速に発展し、機体数は年間平均54.7%のペースで増加した。ボンバルディアは、この先10年、中国のビジネスジェット市場は世界で最もポテンシャルが高いと見ている。
中国の建築業の技術水準はこれまでずっと低かった。従来の足場作業は、時間や体力が必要であるだけでなく、事故も多かった。中国工程機械協会の内装・高所作業機械分会の王東紅・副会長は、「足場なしで作業をする業界は、中国の施工の分野において、最も弱く、事故が最も多い分野。費用対効果も最も悪く、效率も最も低い。高地作業装置の市場はポテンシャルが巨大」としている。実際、世界最大の高所作業車メーカー・JLGは、中国の建築業には改革・グレードアップの大きなスペースがあることに気付いており、中国で新型高地作業道具の商機を探っている。
機械製造業の複数の業界関係者は取材に対して、「先端機械・装置業は、利益率が高く、需要も大きい。また、一定の高さのハードルがあり、同分野において外資系企業は優位性がある。中国における投資は、成功の可能性が高く、それと同時に中国本土の企業の急速な発展を促進する」との見方を示した。
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