中国の中産階級の勃興がもたらしたホテル消費の明るい見通しを受けて、インターコンチネンタル、ヒルトン、フォーシーズンズなどの国際ホテル大手が中国市場におけるホテル事業の配置を加速させている。中国新聞社が伝えた。
インターコンチネンタルホテルズグループと広東南湖国旅集団は、12日に広東省広州市で契約に調印した。今後は提携して広州市北部地域の皇子山生態観光レジャー区にホリデイインリゾートホテルとホリデイインエクスプレスホテルを建設し、来年の開業を目指すという。
ここ数年、外資系のホテルグループが中国で急速に事業を拡大している。インターコンチネンタルだけでなく、フォーシーズンズは中国で9軒目のホテルを天津に建設し、今後は成都、武漢、三亜などでのホテルプロジェクトもあるという。マリオットは傘下のミドルクラスブランド「フェアフィールド」をこのほど中国に導入し、東呈酒店集団に開発と管理のライセンスを授与した。フランスのアコーホテルズは傘下のミドルクラス・ハイクラスブランドからエコノミータイプまで、さまざまなホテルブランドを華住酒店集団に委託して中国で経営を進める。
今後10~15年間は、ヒルトンと鉑濤酒店集団が協力して中国にハンプトン(歓朋酒店)を400~500軒うち出す計画で、三亜や広州などではすでに開業しているところもあり、経営は順調だという。鉑濤ヒルトンハンプトン中国の王偉稍社長はさきに取材に答える中で、「中国で中産階級が勃興するのにともない、ミドルクラスホテル消費がこれから非常に大きな成長の可能性をもつことになる」と述べた。
インターコンチネンタル中華圏の孫健最高発展責任者は、「現在、中国経済は下ぶれ圧力に直面しているが、圧力は製造業分野により多く存在する。観光やホテルは消費産業であり、金があって旅行やレジャーを楽しみたいという意識をもった中国の中産階級の勃興により、これからはかなりのホテル消費ニーズがもたらされるとみられる。2025年には中国のホテル客室数は米国を抜くことが予想される。今後の中国ホテル市場に非常に期待している」と述べた。
外資系ホテルが相次いで中国市場での配置を加速させることで、今後は同質化の競争が激化しないだろうか。孫氏は、「中国ホテル市場のパイは非常に大きく、誰もが『百花斉放』の中、それぞれの個性に基づいた発展を実現できると確信する」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年7月13日
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