アリババグループ傘下の菜鳥網絡と日本通運は、「天猫国際(Tmall Global)」を利用する消費者を対象とした日本製商品の輸送・集荷サービスに関して業務提携することとなった。全新型の物流モデルによって、海外輸送費が30%以上引き下げられ、買い手は輸送の全プロセスにおいて商品の配送状況を確認することができる。国際商報が伝えた。
日本通運は国際運送企業の日本最大手。菜鳥網絡との提携後、日本通運は、「天猫国際」で購入された日本商品の海外保管・幹線輸送業務を取り扱う。菜鳥網絡は、商品が港湾に到着後、通関・国内輸送業務を担当する。
中国人消費者が購入する各国商品のうち、日本製商品は最も人気が高いものの一つだ。だが、これまで、日本から中国に向けて発送されるネット通販商品のうち9割は、日本の郵便局によって航空郵便で輸送され、配送コストがかなり高くついていた。
日本の郵便局の航空郵便料金は今年6月に引き上げられ、500グラムごとに1400円かかるようになったが、日本通運の配送料金は、500グラムごとに1000円以下となっている。
菜鳥網絡の輸入物流部門の趙剣氏は、「日本通運との提携によって、日本製商品の中国への配送料を30%以上引き下げることができる」とコメントした。
物流の不確実な面も、海外通販のデメリットの一つといえよう。消費者は、商品の到着まで長い間待たなければならないうえ、その間、配送状況を把握することも不可能だった。
菜鳥網絡と日本通運の提携により、きわめて透明性の高い、配送の全プロセスを網羅する状況確認システムが打ち立てられる。日本の商品在庫元からの発送、入庫、出庫、幹線航空便の出発・到着、税関への転送、通関、中国国内での配送まで、消費者は全て一目瞭然にチェックすることができるようになり、発注してから商品を手にするまで、「ひたすら待ち続ける」必要はもはやなくなった。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年8月5日
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