例えば馬選手の26歳の誕生日にあったエピソードはこんな感じだ。その時期、馬・張両選手はドイツで開催される世界卓球選手権個人戦への出発を控えていた。同大会から卓球はプラスチックボール時代に入り、2人ともその最初の大会での優勝を狙っていた。午後、馬選手は練習を終えて宿舎に戻ると、男子代表メンバーと一緒に2日遅れの誕生日を祝おうと張選手を探した。馬選手は、張選手と話をする30分前に、張選手が病院からテーピングを終えて帰って来たばかりで、休養が必要であることを知らなかった。それでも馬選手が誕生日パーティのことを話すと、張選手はすぐに出席すると答えた。またこの年ワールドツアーグランドファイナルの決勝では、馬選手は許■選手(■は日へんに斤)に挑んだが敗退し、王者の座を逃した。張選手はその夜、馬選手を慰めるためにステーキをごちそうしたという。このように主力選手同士がわだかまりなく仲良く付き合えるのは、どのスポーツにおいても大変珍しいことだと言えるだろう。兄弟同士の絆はこれだけではない。張選手はやや潔癖症の傾向があるものの、それでも馬選手と服や靴を交換するのは日常茶飯事で、しかも靴を片方ずつ変えることもあるというほどだ。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn