第3に、相互交流のリバランス。「一帯一路」建設を一言で概括するなら、コネクティビティだ。コネクティビティには「相互」と「つながり」の二層の意味がある。中国・アフリカ協力を例に取ると、「相互」が指すのは水平的関係によって縦の関係を補うことだ。以前はアフリカの国と域外国との縦の交流が多く、アフリカ諸国間の水平的交流が少なかったため、飛行機で隣国に行くのにしばしばパリへ回り道しなければならなかった。「つながり」が指すのは、アフリカの市場を点から線へ、線から面へと変え、インフラのコネクティビティから着手して、アフリカが内生的な発展の原動力を獲得し、経済発展ベルトを形成し、工業化と農業の近代化を実現する手助けをすることだ。「一帯一路」イニシアティブの打ち出す「コネクティビティ」は、以前の国際関係における国家間の相互交流を友好に改善し、相互交流のリバランスを実現することができる。
現在のところ、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)やTTIP(環大西洋貿易投資パートナーシップ協定)は結果を出しておらず、「一帯一路」イニシアティブが世界金融危機後の最も実行可能で、最も影響力ある国際協力イニシアティブとなり、低迷から脱するよう世界経済を力強くリードし、国際・地域協力を振興する大きな方向性を示し、世界の投資家に希望をもたらしている。すでに100余りの国と国際組織が参加し、国連など国際式も積極的な姿勢であり、アジアインフラ投資銀行(AIIB)やシルクロード基金に代表される金融協力が深まり続けている。
「一帯一路」イニシアティブが打ち出されてから3年。その建設スピードと成果は予想を上回っている。そして、こうした具体的かつ確かな進展が、まさに世界経済のリバランス実現を促進している。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年8月25日
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