2016年9月21日  
 

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南京大虐殺の真相究明のために闘う日本人女性・松岡環さん (3)

人民網日本語版 2016年09月21日13:28

教師をやめて歴史の真相に迫る

松岡さんは結婚してから10年間専業主婦をした後に、地元大阪の小学校の教師になった。

80年代半ば、松岡さんが担任を務めていたクラスにはたくさんの中国人の生徒がいた。そして、歴史を教えていた時、教科書では南京大虐殺のことが「南京事件」と記され、「南京でたくさんの人が死んだ」と簡単に説明されているだけであることに気付いた。歴史を専門としている彼女は良心が働き、中国人の生徒の純粋な目を直視することができなかったという。

「真相をはっきりさせ、子供たちに、『間違ったことをすれば、それを認め、改善する勇気が必要』ということを分からせる責任がある」と考えた松岡さんは88年、南京に足を運んだ。

南京で、松岡さんは大虐殺の生存者・李秀英さんに出会った。大虐殺が起きた時、李さんは妊娠していたにもかかわらず、日本兵に強姦され、37カ所も刺された。そして、南京鼓楼病院に運ばれ、治療を受けている時に、ある牧師が撮影した写真が南京大虐殺の動かぬ証拠となっている。

松岡さんは、「戦争は日本の軍国主義が起こしたもので、日本の一般庶民や兵士とは関係がない」と話す李さんの寛容さに愕然としたという。また、南京大虐殺記念館で、これまでの理解とは全く異なる戦争を目にし、心に大きな衝撃を受けた。

松岡さんは中国と日本で南京大虐殺を実際に経験した人を探し、真実をあぶり出そうと決意し、これまでに中国を90回以上訪問。南京大虐殺の被害者300人以上、加害者250人を訪ね、証言を詳しく記録した。


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