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「南京 引き裂かれた記憶」の版権調印セレモニー開催  北京

人民網日本語版 2016年08月09日09:20

新世界出版社の招きを受けた日本の歴史研究者で作家の松岡環さんが6日、中国外文出版発行事業局の文化クリエイティブ広場で開催された「南京 引き裂かれた記憶」の版権調印セレモニーに参加した。中国網が報じた。

「南京 引き裂かれた記憶」の作者である松岡さんは、元々小学校の教師。歴史の真実を伝え、中日友好につなげようと市民団体「銘心会南京」も立ち上げた。また、日本の起こした中国侵略戦争の真相を知ろうと、1988年から90回以上にわたって南京を訪問し、被害者を取材。その証言を記録してきた。その他、それら証拠の裏付けをとるため、日本各地でも中国侵略に参加した元日本兵などを探し、南京大虐殺の被害者と加害者の大量の証言を、メモや写真、ビデオなどで記録し、書籍やドキュメンタリーにまとめた。

「南京 引き裂かれた記憶」は、南京大虐殺に関係した元日本兵や被害者の証言を、初めて英語で記録した書籍。松岡さんによると「その内容は、これまで30年近くに渡って出版されて来た、中国語、日本語の関連の書籍をまとめたもの。南京大虐殺の被害者の証言や、加害者となった元日本兵の証言が含まれており、双方の証言が時間や場所など細かな点において、ほぼ一致しており、とても説得力がある」という。

「南京 引き裂かれた記憶」の中国語版は、南京大虐殺から丸80年を迎える来年に中国でも出版される予定。同書の出版により、より多くの中国人が世界的な視点から、南京大虐殺を一層理解し、歴史を振り返ることになるほか、中国国内の南京大虐殺の記録や研究に、新たな根拠や視点を提供することになる。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年8月9日

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