同作品上映後、多くの人がTwitterや微博(ウェイボー)で「君の名は。」を観た後の感想や評価についてコメントした。業界関係者や一般の観客も独自の方法で同作品の感想を文字で多くの人に伝え、このことが映画を宣伝する第二のブームとなった。、またテレビ広告や電車内の広告、駅構内の巨大ポスター、各大手の書店に設置された「君の名は。」の原作小説の特設コーナーなど人々が日常生活の中で目に触れる場所に同作品の宣伝を配置したことで、注目せざるを得ないような状態を作り出した。あの手この手の宣伝スタイルを通して、多くの人がこの名作の存在を知り、劇場で同作品を鑑賞した。新海誠監督が丹精込めて製作した同アニメーション映画自体も報われたことだろう。
日本アニメ映画において名作が次々と生まれるのは、アニメーションが美しく、内容も素晴らしいものであるからかもしれない。しかし、その多くの作品があまり知られることなく、高い人気を集めているとはかぎらない。こういった作品と「君の名は。」の唯一の違いは、宣伝のレベルと強さにあるのだろう。
「君の名は。」のヒットはメディア学における良い例となっている。文字や画像、映像などのさまざまな宣伝手段、さらにはニュースやCMなどの媒体を使い、広範囲で有効的に多くの人の注目を集めたことで、この名作は誰もが知るところとなった。ニュースメディアとはまさにこのような活力と面白みに富んだ専門分野だ。宣伝ターゲットを確定し、そのターゲットの注目を集める宣伝手段を分析し、話題性のある宣伝を行っていくかという点での専門レベルの知識と知恵が求められる。ニュースメディア学を学び、理解することで、多くの価値ある物を世間の人々に広めることができ、文化などのその他の分野の発展に大きく貢献することができるのだ。(編集YK)
「人民網日本語版」2016年10月10日
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