一流の大学・学科作りには大学の外国語教育の見直しが必要
中国国務院は15年、「世界一流の大学と一流の学科作り推進のためのプラン」を発表した。15年は、中国の外国語教育専門家・許国璋氏の生誕100周年の年でもあり、教育部(省)大学外国語教育指導委員会は「大学英語教学指南」を発表した。この三者の関わりを分析するならば、「世界一流の大学」と「一流の学科」作りの根本となるのは一流の大学生であり、一流の大学生を育てなければ、一流の科学者やノーベル賞受賞者は生まれない。しかし、学生が英語で専門的な情報を取り入れることのできる読解力や科学研究の成果を交換し合えるような文章力を培えるようにしなければ、一流の大学生は育てられないということになるだろう。許氏は、日本が終始一貫して外国語を現代科学文化の知識を取り入れるためのツールとしてきた点や、テクノロジー経済の発展において世界が注目する成果を収めてきたことを称賛する一方、中国の大学の外国語教育の效果は理想からかけ離れており、外国語を現代科学文化の知識を取り入れるためのツールとしていないと指摘してきた。そして、「外国語教育の方針は、国家や民族の利益に関わる重大な事」とし、1978年には、「今後5年以内に、専門的な外国語の書籍を読んで理解したり、外国語を研究や国際交流のツールにすることができる大学生を育成しなければならない」とした。今こそ「大学英語教育の指南」を見直すべき時ではないだろうか? (編集KN)
「人民網日本語版」2016年10月12日
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