日本の女性は職場復帰を目指し、個人の社会における価値を探求している。女性の就職をサポートする説明会は大盛況となる。
最近の日本の女性は良い時代に生まれたと言える。日本人女性はこれまで、可憐で繊細ながら、心は強いことから「やまとなでしこ」と呼ばれてきた。しかし、現在は、家事をする主婦の立場に別れを告げ、さらに多くの人生の可能性を求めるようになっている。職場に復帰し、会社の受付で働くにとどまらずに重要ポストに就いたり、スーツ姿に別れを告げて、自分で起業する女性が増加しているのだ。アベノミクスに暗雲が垂れこんでいる現在、安倍首相は「日本には貴重な力が眠っている。女性が十分に活躍できていない」と何度も強調している。12日に東京都内で開かれた官民主催の「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」で、安倍首相は、重要な政策として「ウーマノミクス」を打ち出し、「女性が輝く社会を構築している」ことを強調。日本には明るい未来があることを世界に訴えた。
経済復興の最後の切り札
女性の力を引き出すという、保守的な安倍首相の「決意」は、9月に発足した新内閣の顔ぶれからも垣間見える。日本のメディアが掲載している写真を見ると、黒い燕尾服を着た安倍首相が中央に立ち、その両横と後ろには、華やかなドレスや着物を着た女性の閣僚が5人いる。安倍首相は、「新内閣の女性閣僚が女性の視点をもたらし、さわやかな改革の風が吹くことを望んでいる」としている。
女性労働力を重視することは、日本経済復興の最後の切り札と見られている。安倍首相が打ち出す「ウーマノミクス」には、▽社会の指導的地位に占める女性の割合を2020年までに「少なくも30%程度」とする▽大手企業などに女性役員の人数を有価証券報告書に開示するよう義務付ける▽2017年度末までに、40万人分の保育の受け皿を整備し、待機児童ゼロを目指すことで、女性が働きやすい環境を整える---などがある。