「日本の女性は本当に幸せだ。日本の社会は、いたるところに女性への気配りが感じられる」。日本に長年住む中国籍の作家、鄭さんはこのように語った。この発言の意図は、日本には数多くの「女性専用」のサービスがあり、女性への配慮や気配りが細部にまで施されていることを示している。環球時報が伝えた。
■配慮が行き届いた便利な有料パウダールーム
日本の女性の化粧好きは有名だ。トイレの中の化粧台はすでに日本人女性のニーズを満足させることはできなくなっている。そのため、有料のパウダールームが誕生し、今では女性に広く利用されている。有料パウダールームは一般的に人の流れが多い交通の要所にあり、朝6時から夜23時までという営業時間の長さも美を追求する数多くの女性たちのニーズを満足させている。パウダールームの料金は、1時間300円で、朝と夜のピーク時には多少高くなる。入り口で料金を払った後、店員は客に小さなトレーを渡し、客はさまざまな化粧品や化粧道具を自由に選択して、ドレッサーの前でじっくりとメイクする。どのドレッサーにもヘアブラシや基礎化粧品、ドライヤー、電源が用意されており、椅子は小花が印刷された壁で仕切られ、個別の空間を確保できるようになっている。有料パウダールームにはカーラーや美顔器、スチーマーなどの小さな家電も用意されており、必要であれば受付に取りに行けばいい。公共の空間では紅茶やコーヒーが提供される。
有料パウダールームはそれぞれ異なる年齢層の女性に受け入れられた。就職活動で忙しい大学生の智子さんは、取材に応え、「日本は不景気で、仕事を見つけるのは難しい。いつも全国各地を動き回って面接を受けるので、交通費がかさんでしまう」と語る。そのため、多くの学生は智子さんと同様に価格の安い夜行バスを選択する。バスは夜に出発し、朝方に目的地に到着するので、1晩分の宿泊費を浮かせることができる。智子さんは、「夜出発する前に、有料パウダールームで化粧を落として、シャワーを浴び、緩めの衣服に着替える。早朝にまたパウダールームでメイクをしてヘアスタイルを整え、スーツに着替えて面接会場に向かう。有料パウダールームは非常に便利」と語る。