2016年10月20日  
 

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路地裏にある故郷、成都市の一角に密集する居酒屋に集まる日本人たち (2)

人民網日本語版 2016年10月20日10:25

酒を何杯か飲みながら、母国語の番組を見て、異国で平凡な一日を過ごす。

日本のドラマのワンシーンのような広場の裏にある「故郷」

カルフール大世界店の裏にあるやや寂れた商業広場は成都の日本人と韓国人にとってちょっとした社交場になっているといえる。さほど広くもない空間に10軒近くの日本料理店と韓国料理店が立ち並んでいる。ここでは毎日夜になると、スーツにネクタイ姿でビジネスバッグをもった男性たちが数人連れでやってきて、異国の言葉を話しながら、それぞれの店に入っていく姿が見られる。

成都の日本料理店の数は2年ほど前に比べるとかなり減ってしまったが、それでも雰囲気が異なる店がいくつか残っている。それらの店は、成都にある住宅地に新しくオープンしたような日本料理店とはその趣を異にしている。

隅の方に隠れるように建てられた日本料理店「和洋料理・気楽亭」の扉には「営業中」の札がかけてあり、その優しい明かりに次々と顧客が引き寄せられていく。ここは家庭的な雰囲気のある日本式居酒屋だ。狭い店内には、日本語のポスターや日本の雑誌、漫画があり、顧客が写った写真が壁に貼られ、サインボードなどが所狭しと置かれている。

扉を開くとすぐに、二人の若い女性店員が大声で「いらっしゃいませ」と日本語であいさつをする。スーツを着て、眼鏡をかけた一人の中年の日本人男性がご飯を食べながら、アサヒビールを飲んでいた。日本のテレビ番組を見るでもなく、動作はゆっくりとしていて、のんびりと時間を楽しんでいるようだ。その光景はまさに日本のドラマのワンシーンのようだ。

この居酒屋の店長は中国人だが、日本文化がずっと好きで、店の顧客とスポーツチームを結成しているという。店内にはさまざまな日本の会社のスポーツチームの集合写真や表彰メダルが飾られている。彼らは練習や試合の後、必ずチームみんなでこのこぢんまりとした居酒屋に押しかけ、深夜まで楽しく騒ぎ続けるのだそうだ。


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