中国湖北中医薬大学を卒業した何さんによると、「日本社会の高齢化が深刻になるにつれ、ガンや関節炎、アレルギーなど、複雑な病気も増え、治療も難しくなっている」という。現在、日本の富裕層の多くが中医学の治療に真剣に目を向けるようになっており、少しでも寿命を延ばすために中医学の養生方法を採用する人もいる。徐福漢方薬局が開業した際、元衆議院議員の小池百合子東京都知事が花を贈り、村山富市元首相が題辞として「医仁」という言葉を贈った。
130年以上の歴史を誇る東京薬科大学は、西洋薬学の方針に沿って教育・研究を行っている。同大学は2014年から、中国の長春中医薬大学と共催して、中医学実践講座を開講。中医学の初級講座、中級講座、上級講座、中医薬膳講座、中医推拿講座を行っている。筆者が取材した日の夜は長春中医薬大学から来た教師が講座を行い、東京薬科大学の教師が通訳を行っていた。会場には日本各地から来た学生十数人が真剣に講座を聞いていた。
中医学は日本で古代から伝わっており、日本では「漢方医」と呼ばれ、その薬は「漢方薬」と呼ばれている。明治維新以降、日本は西洋医学の体系を全面的に取り入れたものの、1960年代以降、中医学が再び日本で発展を始めた。日本政府は、健康保険法を改正して、漢方薬217種類が保険適用となった。また、漢方医や漢方薬に関連した仕事に従事している人の数も現在、約2万人に達している。漢方医や漢方薬は現在、日本で再び多くの人に広く受け入れられるようになっているのだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年10月28日
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