国の大学に留学した中国人卒業生は、「二つの壁」に直面する可能性があると、英国の教育専門誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」の最新の調査で明らかとなった。環球時報が伝えた。
英ウォーリック大学による調査によると、中国の雇用主は、留学経験があることに対して徐々に「一般的だ」との見方を示しており、中国人留学生が帰国後に就職活動をする際は、自分だけの強みを伝えるために、経験をアピールポイントとするのが不可欠になっているという。また、雇用主は、「卒業生は中国式の職場文化に一から慣れ、溶け込む過程が必要だ」と語っている。さらに、一部の雇用主は、英国に留学した経験のある中国人留学生は、「給料を高望み」する傾向があることを明かした。
ウォーリック大学国際雇用連絡マネージャーのエスター氏(名字的后面不知道怎么发音)は、「雇用主は、学生たちが英国で得た経験をアピールポイントとして伝えて欲しいと考えている。しかし、中国人留学生たちは、留学したという経験自体がアピールポイントだと思い込んでいる。」と話す。また、同大学のローランス・ヤン副校長は、「英国の大学では、中国人留学生たちが早く欧米式の学習方法や学術文化に慣れて欲しいと考えている。しかし、この考えに疑問を持つ学者もおり、中国の雇用主もこれらの学生たちが卒業して帰国後に、『非常に保守的』で『堅苦しい教訓を大切にする』中国文化にいち早く溶け込めることを願ってる」とコメントした。(記事・エリー・ボズウェル)(編集TK)
「人民網日本語版」2016年11月4日
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