2016年11月1日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>政治

核兵器の廃絶と禁止を弄する日本 核不拡散の実現はいつか

人民網日本語版 2016年11月01日14:37

「このような投票結果は国連創設から71年間で初めてだ」。「ハフィントン・ポスト」の指摘は、国連が10月27日に採択した「核兵器禁止条約」制定交渉の開始を定めた決議案がどれほど得難いものであったかを物語っていると言えるかもしれない。同決議案はメキシコ、オーストリア、ブラジル、アイルランド、ナイジェリア、南アフリカが10月13日に提出した。数カ月の交渉を経て、多くの国々が決議案への支持を表明してきた。だが今回の投票で、かつて被爆した日本は「反対票」を投じた。そして大変興味深いのは、共同通信社の報道によると、同じ日に国連総会第一委員会(軍縮及び国際安全保障委員会)が日本主導の核兵器廃絶決議案を賛成多数で採択したことだ。裏表を使い分ける日本のこのようなやり方は、世界が「非核化」を真に実現するのがなお任重くして道遠しであることを物語っている。人民日報海外版が伝えた。

■理解しがたい行為?

世界唯一の被爆国である日本は第2次大戦後一貫して「被爆の歴史」を大いに宣伝し、戦争被害者としてのイメージ作りに努め、世界の非核化プロセスに尽力していると対外的に公言してきた。だが、これは実際の選択と言動が一致しない。10月27日に国連総会で「核兵器禁止条約」の交渉開始を定めた決議案の投票が行われ、日本政府は反対票を投じた。

反対票を投じたことについて日本の岸田文雄外相は「条約は核保有国と非核保有国の対立を助長し、双方の溝を激化させる(したがって日本は反対票を投じた)」と説明した。ハフィントン・ポストによると、米国のオバマ政権もこの決議案に強く反対するとともに、同盟国を始めとする全ての国に反対票を投じるよう説得しようとした。

日本の安倍晋三首相はこの問題について「被爆国であるから、われわれは世界の非核化を現実的に先導するべきだ。今回わが国の提出した核兵器廃絶決議案は、米国の賛同も初めて得た」と述べた。

安倍首相の言う「核兵器廃絶」決議案を、日本はすでに23年続けて国連総会に提出している。同決議案も27日に採択された。日本メディアの報道によると、昨年棄権した米国を含む167カ国が賛成票を投じた。同決議案は「核拡散防止条約」(NPT)体制強化の決意を確認し、2020年のNPT審議総会の成功に向けて最大限の努力を尽くすとともに、「核兵器用核分裂性物質生産禁止条約」(FMCT)交渉の早期始動を各国に促している。


【1】【2】

関連記事

コメント

最新コメント