「夢をあきらめたことは一度もない。どんなにたいへんで、身体的、精神的に追い込まれても、あきらめることを考えたことはない。最終的な目標は、中国のアニメを変え、日本に負けないアニメ作品を作ること」。そう語るのは、2012年12月12日に、中国人としては初となるアニメ企画製作会社・株式会社キャンディーボックスを日本で立ち上げた朱暁さんだ。新華網が報じた。
朱さんの会社は最近、レベルの高いアニメ製作会社が集まる東京都三鷹市に引っ越した。新しいオフィスはとてもきれいで、スタッフらが自分のデスクでイヤホンをして製作に励んでいる。朱さんは取材に対して、「もう少しすると、ここは全て下絵で埋まってしまう」と笑って話した。
高校を卒業した04年、朱さんは「夢」を抱いて日本に来て、3年間系統立ててアニメについて学び、その後日本の大手アニメ製作会社「ぴえろ」に入社した。アニメーターとしてのキャリアが始まった。同社は、「幽☆遊☆白書」や「NARUTO-ナルト-」などのアニメを製作していることで知られ、朱さんの今のオフィスからもすぐ近い。
朱さんは、「大分前からアニメ製作会社を立ち上げることを考えていた。日本には今、アニメ会社が大小合わせて約400社ある。日本が最も誇りとする業界の競争に、外国人である自分が参加するのがどれほど難しいかは想像の通り」と語った。
また、「初めの頃、作画のクオリティを求めるのか利益を求めるのか選ばなければならず、経営が本当にたいへんだった。もし、海外にアウトソーシングすれば確かにたくさんの利益を出すことができる。しかし、クオリティを保証することはできない。一方、作画を全て日本ですると、コストがかかり会社にとっては負担となる」と続けた。
最終的に、朱さん率いるチームは、会社を立ち上げたばかりで、日本のアニメ業界で良い評判を築くことが一番重要であると考え、仕事をするうえで、まずクオリティを優先することに決めた。
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