世界における競争力が向上していく日本アニメ
中国国産のアニメーション映画は子供だけが楽しめる内容で、それがずっと非難の的ともなってきた。映画館では、子供が映画を見て、保護者はいびきをかいて寝ているというのも珍しくない。中国映画協会の饒曙光・秘書長は、「中国国産アニメーション映画は、子供だけでなく、どんな年齢層でも楽しめる内容にしなければならない。『懐かしさ』をテーマにし、80後、90後、00後など、映画市場の主力を呼び込むことができる日本のアニメーション映画の経験は参考に値する。そして、その製作力を生かして好評を獲得し、テーマを選ぶ段階で『全ての年齢層』を考慮している」と分析している。
饒秘書長は、「日本のアニメも積極的に市場のニーズに合わせている。これまで、名探偵コナンは、ハラハラしたりドキドキしたりするストーリーがメインだったのに対して、『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』は、推理的な要素よりアクションが強調され、各シーンもレベルアップしている。息をのむような対決シーンやリアルでドキドキの銃撃戦が展開される。これまでの劇場版では、ハリウッド大作を彷彿させるアクションシーンは一切なかった。しかし、今回の作品では、ハリウッド級のアクションシーンと冴えわたる推理が一体となり、全体的なイメージチェンジとなっている。これにより、日本のアニメーション映画の世界における競争力は向上している」と評価している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年11月29日
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