日本の保険会社は、低金利、経済・保険料の伸びが弱い、エクィティ系、日本政府の債務系の資産配置の割合が過度に高い、自然災害のリスクが非常に高いなどの課題に直面している。海外への投資を拡大することで、日本の保険会社は、市場リスクを分散させることができる。これも、海外でM&A(合併・買収)を実施する主な目的の一つだ。
米国や欧州市場と比べると、中国の保険会社は、自国市場の成長の大きなポテンシャルの恩恵を受けているものの、市場の集中度が高い、資産リスクの蓄積、監督・管理、金融環境の変化が速いなどの要素がもたらす業務圧力の増加に直面している。そのため、海外での買収を通して新しい市場に進出し、新しい資産配置の選択肢を得て、多元化を実現している。その他、継続して成長する新業務エクスポージャーや関連の専門技術に関する知識の取得なども、中国の保険会社にとっては有利な要素だ。中国資本の保険グループは、非保険資産の買収を積極的に進め、業務のさらなる多元化を実現している。長期的に見ると、この戦略は保険負債のリスク回避に有利となる。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年12月1日
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