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イトーヨーカ堂三里屯店 今月で閉店 北京から撤退?

人民網日本語版 2016年12月02日08:32

日系の総合スーパー・イトーヨーカ堂の北京撤退が秒読み段階に入ってきた。三里屯世茂広場にある華堂食品館が今月19日に閉店することになり、北京にあるヨーカ堂は華堂商場豊台北路店と亜運村店の2店舗を残すだけになった。「北京商報」が伝えた。

ヨーカ堂は7月に大興店を、11月初めに十里堡店を閉鎖し、このたびまた三里屯華堂食品館の営業停止の情報が伝わってきた。華糖洋華堂商業有限公司財務本部直属部の程寧部長は、「閉店は不動産の賃貸契約が期限を迎えたことと経営不振によるものだ。撤退後の建物をどうするかについて、オーナーである楽視の営業部関連パートの責任者は、「現在、楽視はこの場所についての計画を進めているが、詳しいことはまだ明らかにできない」と話す。

華堂食品館に足を踏み入れると、閉店のお知らせが入り口のところに張り出されていた。企業の経営構造の調整を受けて、同食品館は12月19日に営業を停止するという。ほかの百貨店スタイルのヨーカ堂のスーパー部門に比べ、華同食品館が取り扱う商品は生鮮食品、輸入食品、アルコール類、総菜類、生活雑貨が中心だ。正午近くになると、周辺の会社で働くたくさんのホワイトカラーがセルフ食品コーナーにやってきて、レジの一部には長い行列ができる。

ほかの百貨店スタイルより、食品館の方が人気が高い。現在は在庫の多くを2割引で販売している。程部長は、「食品館は近所で知名度が高く、購買力をもった固定客を多く呼び込んできた。他店の業態の組み合わせと異なり、三里屯は選び抜かれた高級食品を主に取り扱い、輸入食品の割合がより高い。たとえばヨーカ堂の他の店舗のスーパーでは、サーモンの刺身3~5パックが売れるのに2~3時間かかるが、三里屯店では5分で完売し、補充が必要になる」と話す。

食品館の閉店には、不動産契約期限の到来だけでなく、ヨーカ堂の経営不振という原因もある。ヨーカ堂によると、2013年3月に華糖洋華堂商業有限公司が北京王府井洋華堂有限公司から三里屯世茂広場の王府井洋華堂門店の経営を引き継ぎ、「華堂食品館」としてリニューアルオープンした。その後2年間、経営状態はずっと順調だったが、今年になるといろいろな原因により、成長ペースが鈍化しただけでなく、マイナス成長の可能性が現れ、坂道を下り始めた。華糖洋華堂公司と伊藤洋華堂(中国)投資有限公司など数社が協力し、さまざまな検討を重ねた結果、最終的に食品館の閉店が決まった。

土地代の高い三里屯エリアにあって、華堂食品館の賃貸料の支払い能力は他の業態よりも弱く、オーナー側が賃貸料を引き上げれば、面積の大きな食品館には大きな打撃となる。今年5月には、世茂広場・工三が百貨店からショッピングセンターに業務モデルを転換し、オーナーが楽視に変わった。匿名の業界関係者は、「華堂食品館の閉店は陽光新業とヨーカ堂が袂を分かったケースに似ており、楽視が物件を回収すれば収益は今よりも上がるようになるだろう」と話す。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年12月2日

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