女性の場合、結婚したとしても「安泰」とはいかない。現在、日本では男性の収入だけで家族を養うのは難しく、女性もアルバイトせざるを得ない状態だ。田代佳子さん(37)は普段、息子が幼稚園に行っている時間を利用して、スーパーで4-5時間アルバイトをしている。1日に稼げるのは4000円ほど。「そんなに大変なのに、なぜ夫に文句を言わないのか?」と聞いてみると、佳子さんは苦笑いしながら、「言っても無駄。結局しなければならないのだから、わざわざケンカになるようなことは言わないほうがいい」と答えた。さらに切ないことに、佳子さんは、夫が浮気をしていることをずいぶん前から知っているという。それでも離婚しないのは、シングルマザーとして生活していくのはとても大変だからだという。
日本が「男性社会」であることは、若者に子作りを奨励するため、日本では男性も育休を1年間申請することができるにもかかわらず、実際にそれを取得する人はほとんどいないことからも分かる。日本の女性数人を取材したところ、「実際に育休を取った男性は聞いたことがない」と声を揃えた。もちろん「特例」もあり、東京で出会ったメディア関係者の秋田さんは、「育児休暇を経て仕事に復帰したばかり」と話した。「確かに少ない」とする秋田さんは笑いながら、「僕は妻を尊重したい。彼女は外資系企業で働いていて、自立している。彼女には家庭を理由に自分らしさを失ってほしくない。でも、日本のほとんどの男性にとっては、家の事は妻がするというのが鉄則。日本はやっぱり男性社会」と語った。 (編集KN)
「人民網日本語版」2016年12月7日
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