当然ながらこの技術を実現できるのは、まだ先の話だ。しかしこの多次元材料の生成方法には他にも近い将来に実現可能な用途がある。それは貴金属の製造のサポートとしての用途だ。
貴金属の製造にあたり職人はまず設計図に基づきガリ版を刷り、さらにロストワックス製法により銀板を作る。これは貴金属の加工で最も時間がかかり、技術が最も必要とされるプロセスだ。銀板は無傷でなければならず、各部分の構造が合理的で、宝石をはめ込む位置やそのサイズが正確である必要がある。
ロストワックス製法は以前、人の手で行われていた。現在は3Dプリンターがあるが、それでも数時間はかかる。同チームの変形材料を用いれば、光を照射し水に浸せば、数分で型が出来上がる。しかし謝教授は「これは型を得るだけに過ぎず、貴金属を作るならばさらに材料注入、宝石の選択といった約20ものプロセスが必要となる」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年12月14日
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