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日本のアニメーション映画が中国の若者に大ウケする理由は?

人民網日本語版 2016年12月20日14:09

日本で超大ヒットとなったアニメーション映画「君の名は。」はすでに、中国で公開された日本映画の中で、最多興行収入を記録した。人気の女優や俳優が出演しているわけでもなく、コストが高い特殊技術が採用されているわけでもない同作品が中国で大ヒットしている理由とは、何なのだろう?(文:阿什雷•尼姆。環球時報掲載)

ある映画ファンは、「同作品の美しさは言葉では言い表せない。どのシーンも一枚の絵のよう」と感想を述べる。しかし、現実逃避を試みる一部の中国の若者にとって、最も魅力となっているのは、「この作品を見ると、美しい春の日のようだった子供のころを思い出す」からかもしれない。

映画評論家は、「同作品は、最も可処分所得が大きいグループをターゲットにしたラブストーリーで、中国の90後(1990年代生まれ)が興行収入の増加を後押ししている。また、同作品は、中国で日に日に人気を高めているサブカルチャーともうまく融合している」と分析している。

若い消費者2億人を有する中国の青少年娯楽市場は今、急速に成長しており、数年以内に現在より倍の5000億元(約8兆5000億円)規模に拡大すると見込まれている。

中国のハリウッドに対する投資は現在、過去最大規模になっているものの、評論家は、「中国市場は既に非ハリウッド映画も受け入れられるほど成熟している。中国の消費者のファッションや旅行などの選択、ショッピングの習慣などは、世界と歩調を合わせるようになっている。映画市場も同じことがいえる」と分析している。

それでも、日本のアニメーション映画なら、何でも中国で大ヒットするというわけではない。中国で今年公開された日本映画11本のうち、9本がアニメーション映画だったものの、興行収入が2000万ドル(約23億4000万円)を超えたのはわずか3本だった。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年12月20日

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