飼育係の譚成彬さんは、「基地には、8頭の高齢パンダがおり、窩窩頭は我々が彼らのために特別に準備した餌で、中には新鮮な笹が入っている。口当たりを良くすると同時に、高齢パンダは歯が弱ってきているので、咀嚼しやすいよう工夫している」と話した。譚さんによると、身体の衰えから、「パンパン」は一日のほとんどを室内で過ごしており、屋外に出るのはほんの短時間という。
高齢パンダは、飼育係から特別な配慮を受けている。気温が急に下がった時には、室内に暖房がつけられる。飼育係はパンダのために一日三度の食事として、パンダの基本食である新鮮な笹のほか、笹・竹を細かく砕いて入れた特製窩窩頭、トウモロコシ、卵、牛乳など栄養価の高いごちそうを準備する。これは、パンダが厳冬の寒さで衰弱して食が細るのを防ぐためだ。
1980年代まで、中国はパンダを外国に贈るために山に登って捕まえていた。現在、研究センターは世界最大規模のパンダ繁殖・育成基地となり、パンダの野生化を進めている。「捕獲する」から「囲い込んで飼育する」、さらには「野生化させて放す」まで、中国のパンダ保護事業は、今や優生・優育(優れた子を生み、育てる)時代に突入した。老人ホームで飼育されているパンダの子孫は、先祖の世代が棲息していたジャングルに戻り、大自然に還りつつあるという。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年12月23日
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