2016年12月21日  
 

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活路を求めて中国にやって来る日本のエリート定年退職組

人民網日本語版 2016年12月21日13:29

平均寿命が80歳以上の日本では、定年退職する年齢は60歳からとされている。「高齢者雇用法」は、60歳で定年を迎えた社員のうち、希望者全員の65歳までの継続雇用制度の導入を企業に義務付けているものの、経済界は、他の従業員の給料削減や若い従業員の雇用減少を招くと見ている。そんな中、活路を求めて中国にやって来る日本のエリート定年退職組がいる。環球時報が報じた。

若い時に高度経済成長期を経験し、40年以上のキャリアがあり、海外に派遣されたこともある日本のエリート組は定年退職後も重宝される。

「ハロー!」。森田満さん(67)は取材の電話に出ると、英語で挨拶を交わした。現在、士徳古斯工業設計(深セン)有限公司建築設計部の部長兼営業部長を務めている森田さんは、東京工業大学を卒業してから、長年、建築業界の超大手・鹿島建設で働いていた。1985-96年には、ニューヨークやアトランタに派遣され、英語も流暢に話せる。これが、定年後に中国に来て働く際に非常に有用な武器となった。

「仕事が大好きで、あっという間に60歳になった」と森田さん。2009年に定年を迎えたものの、退職せずに会社に残ることを選んだ。それでも、担当する仕事がどんどん少なくなり、以前のようにバリバリ仕事をすることはできなくなっていった。そのため、2年後に、おもしろみのある会社に転職しようと決意した。

「これは本当に偶然で、縁があったから」。中国の会社に採用が決まった時のことについて、森田さんは、「ネット上で偶然、中国の会社が定年退職した日本人を募集しているのを見た。英語さえできればよく、中国語に関する要求は特になかった。今の会社はとても魅力的で、以前と同じ仕事ができる」と少し興奮気味に話した。


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