冬至が過ぎ、寒さがますます厳しくなるにつれ、パンダが大好きな本格的な「冬」が訪れた。ほとんどの動物が寒さを嫌うのに対して、寒さが大好きで暑さに弱いパンダは、厳寒などものともしない。四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センター都江堰基地には、「パンダ老人ホーム」がある。ここで暮らしている高齢パンダの多くは、身体の衰えが目立ち、体毛も薄くなってきている。彼らはどのようにして寒い冬を乗り切るのだろうか?新華社が伝えた。
研究センターは、高齢パンダに適した生活環境を整える目的で、香港特区政府による援助を受け、都江堰基地の一部を改修し、高齢パンダに晩年を快適に過ごしてもらうよう、老人ホームを建設した。パンダの1歳は、ヒトの3.75歳に相当し、20歳になるともう高齢だ。
現在、世界最高齢の雄パンダ「■■(パンパン、■は目へんに分)」が都江堰基地で暮らしている。今年31歳の「パンパン」は、ヒトならば100歳以上の高齢だ。この「おじいさんパンダ」は、磨耗によるすり減った歯や白内障など、高齢パンダによくみられる症状があるほか、6月にはがんが見つかった。「パンパン」は、来場者には非公開の、静かな生活環境が確保された保護監察舎で毎日を過ごしている。記者が取材に訪れた時、「パンパン」は特別に用意された「窩窩頭(トウモロコシ粉などで作った饅頭)」をゆっくりと食べていたが、非常に落ち着いた様子だった。
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