SMAPの各メンバーは、出演したバラエティ番組やドラマなどで、中国に対する友好的な態度を何度も示してきた。例えば、08年、中居正広はオリンピックキャスターとして北京を訪問した際、出稼ぎ労働者の子供たちの小学校を訪れ、寄付金や物資を送った。また、メンバーの香取慎吾と草なぎ剛は、SMAP×SMAPの罰ゲームで、万里の長城を二人三脚で歩いた。SMAPのメンバーたちは、さまざまな番組で中国公演について、「初めは言葉の壁が心配だったけど、中国に行くと、ファンがドラマやバラエティ番組などを見てくれていて、交流できることが分かった。僕たちの名前も呼んでくれて、とても親しみがあった。日本と中国の娯楽・文化交流は素晴らしい」と何度も語っていた。
日本の芸能界の歴史に大きな名を残したSMAPは今、その活動の歴史にゆっくりと幕を下ろそうとしており、「SMAPxSMAP」の最終回で、売り上げ300万枚を突破したグループ最大のヒット曲「世界に一つだけの花」を5人がそろって熱唱して、その活動にピリオドを打った。
SMAPの解散は、日本のポップカルチャーが、中国を含むアジアに対する影響力を少しずつ失うことを意味している。高倉健が亡くなった際、日本のメディアは、「日中間の課題は山積みで、その関係を改善するためには外交以外に、産業界や学術界、若者などの交流を推進しなければならない。中でも、『ソフトパワー』の役割を忘れてはならない」とコメントした。SMAPは昨年に20年の東京パラリンピックの「応援サポーター」の就任が決まっていた。その代わりとなる適任者はまだ見つかっていない。もしかすると、今後しばらくは、本当の意味での中日文化交流の使者が登場することはないのかもしれない。ただ、SMAPが「世界に一つだけの花」を満開にしてくれたことには、本当に感謝したい。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年12月29日
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