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大瀧夕さん「遺愛湖にて振り返る黄岡での素晴らしき日々」

人民網日本語版 2017年07月26日15:24

 青年海外協力隊としての2年の任期がもう少しで終わろうとしています。心優しく、熱心な同僚の先生方の心強いサポートのおかげで、今まで頑張ることができました。この学校で、このすばらしい先生方とこれからもずっと一緒に仕事をしたいと思うほど、貴重で有意義な経験をさせて頂きました。

 私の配属先である湖北省黄岡市外国語学校で行った主な活動を、①日本語の授業に関してと、②授業以外の日本語活動についての2つの視点でふり返りたいと思います。

 ①の授業に関しては、私は高校1年生から3年生の授業を主に担当しました。赴任当初は日本人教師が珍しいということもあり、学生達は興味津々で私の授業に耳を傾けてくれ、授業態度も良かったです。ですから、慣れない環境、慣れない大人数クラスの授業形式に戸惑い、多くの苦労がありましたが、学生達の熱心さに救われている毎日でした。しかし、だんだん私が環境にも授業形式にも慣れてくると同時に、学生達の日本人教師に対する関心も薄れ、授業に対する姿勢も受け身になり、さらに悪いことには全く授業を聞かない学生も目立ち始めました。その頃から自分の授業内容を毎回反省し、見直し、学生達のためになる授業とは何かを考え、試行錯誤する日々がずっと続いています。工夫したことが学生達の興味をひき、普段寝ている学生が顔を上げてくれたときは本当に嬉しいものでした。

 一方、中学生は1、2年生が第二外国語として日本語を学んでおり、私が担当した授業数は少なかったですが、いつもキラキラの目で、元気いっぱいに授業を受けていました。ある時、今後日本語を勉強するつもりがない生徒が「どうして日本語を勉強しなくちゃいけないんですか」と疑問を口にした時がありました。自ら選んで日本語を学習している高校生との違い、難しさを感じました。

 「大人数クラスでの言語教育はあまり効果がないのに…」と不満を言っても仕方がありません。この学校の中高生の授業を通して、今ある環境でいかに成果を出すかを考えさせられた2年間でした。


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