次に②の授業以外の日本語活動に関しては、全国スピーチ大会への参加やそれに向けての武漢市財貿学校と合同の選抜スピーチ大会、また作文コンクールへの応募などに積極的に取り組みました。
そして、一番心に残っている活動と言えば、昨年12月に「日本文化と触れ合うことを通して日中交流を深めよう」という趣旨のもと、「第一回日中文化交流会」を行ったことです。朝から晩まで勉強漬けの学生達に、教室では味わえない生の日本文化を体験してもらおうと、日本語科教師陣で企画したイベントです。中国にいる隊員たち全員にも日本文化体験(日本食屋台、けん玉、活け花、浴衣着付け、折り紙など)に協力してもらい、盛大な会になりました。学生達は、のど自慢大会やコスプレ、アフレコなどに積極的に参加し、授業中やる気が見られなかった学生達も、心からの笑顔を見せてくれました。
イベントを実施するにあたり、企画、準備、当日の時間管理など大変なことだらけでしたが、学校全体の日本への理解が深まったこと、学生の学習意欲が向上したこと、同僚の先生達との絆が一層深まったことなど、多くの得るものがあり、開催して本当によかったと思っています。
最後に、この2年間の活動をふり返った時、真っ先に頭に浮かぶのは「感謝」という言葉です。中国語が下手で、任地での生活に不慣れな私を、本当に多くの方々が助けてくださいました。配属先の方々をはじめ、地域の方々との温かい交流はきっと一生忘れることはないでしょう。学校近くの遺愛湖公園は、私が毎日散歩した大好きな場所です。季節の花がきれいに咲き、いつしか挨拶を交わし合うようになった地域の方たち。ここに通えなくなるかと思うと本当に寂しいです。この地域の方々がくださった温かい心を忘れることなく、感謝の気持ちを日中両国の友好関係の発展に貢献するという形で還元できるようにしたいと思います。
青年海外協力隊員 湖北省黄岡市外国語学校 日本語教師 大瀧夕
「人民網日本語版」2017年7月26日
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