先月北極から凱旋したばかりの極地観測船「雪竜号」は休む間もなく、年に一度の南極観測を開始する。中国第34回南極科学観測隊は8日に雪竜号に乗船し、南極の科学観測任務に向かう。新華社が伝えた。
中国極地研究センター主任、中国第34回南極科学観測隊長、首席科学者の楊恵根氏によると、中国第34回南極科学観測隊は全国80数部門の334人から組織されている。観測隊は雪竜号に乗船し、ニュージーランド、ロス海を経由し中山基地に入る。それからプリッツ湾、デービス海、ロス海の科学観測作業を行う。ニュージーランドに停泊し補給後、アムンゼン海の作業に向かう。航行距離は約3万6000カイリで、来年4月中旬に上海に帰還する予定。
今回の観測は観測船や氷上、海上、陸上、空、基地などの場を十分に活用し、「陸地・海洋・大気・棚氷・生物」多学科共同観測を通じ、ロス海西岸の中国にとって5ヶ所目となる南極観測基地建設に向けた初期作業を展開する。同時に国家南極観測ネットワークの構築、海洋環境保護調査、基地エリア環境総合改善などの重点活動を展開する。通常地球物理調査と、アムンゼン海海洋環境などの調査活動を展開する。
5ヶ所目の基地建設の初期作業が困難な任務であることから、雪竜号は南極到達後、まずロス海基地新設の候補地に直行する。中国の南極観測固定翼機「雪鷹601」は初めて中山基地の人員を南極に輸送する任務を本格的に担当し、同時に南極内陸部の飛行及び航空リモートセンシングプログラム調査を展開する計画だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年11月7日
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