11月はこれまで観光産業にとって閑散期だったが、EC産業が「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)を始めると観光市場の繁忙期に変わった。今年の「ダブル11」に、大手ネット旅行会社は相次いでキャンペーン価格の旅行商品を打ち出し、プラットフォームの中には、抽選でホテル代が無料になるキャンペーンや商品を1つ購入するともう1つプレゼントするキャンペーンなどを行うところもあった。実際、ここ数年は消費のバージョンアップにともない、観光産業が観光経済を推進して高度成長を実現させている。国家観光局がこのほど発表したデータでは、昨年1年間の観光総収入は4兆6900億元(1元は約17.1円)に上り、前年比13.6%増加した。全国観光産業の国内総生産(GDP)に対する総合的な寄与は8兆1900億元で、寄与度は11.01%に達した。「経済参考報」が伝えた。
同局が発表した「2016年中国観光産業統計公報」によると、2016年には全域観光(観光産業を中心とした地域の全面的発展)が観光経済を後押しして高度成長を実現させた。国内観光市場は引き続き急速に成長し、インバウンド観光市場は安定的に成長し、アウトバウンド観光市場は伸びの鈍化が進んだ。国内市場の観光客数はのべ44億4千万人で同11%増加し、観光収入は3兆9400億元で同15.2%増加した。インバウンド市場の観光客数はのべ1億3800万人で同3.5%増加し、観光収入は1200億ドル(1ドルは約113.6円)で同5.6%増加した。アウトバウンド市場の中国国民の観光客数はのべ1億2200万人で同4.3%増加し、観光支出は1098億ドルで同5.1%増加した。通年の観光総収入は4兆6900億元で同13.6%増加した。全国観光産業のGDPに対する総合的な寄与は8億1900万元、寄与度は11.01%だった。観光産業の直接雇用者数は2813万人、直接・間接雇用者数は7962万人で、全国の雇用者総数の10.26%を占めた。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年11月14日
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