杭州で11日に開かれた世界未来外出ハイエンドフォーラム2017において、浙江吉利控股集団の李書福会長は、「当社は2019年に初の飛行可能な自動車を発表し、2023年には垂直離着陸できる飛行可能な自動車を発表し、交通渋滞問題を解消する」と話した。飛行可能な自動車がまだ私たちの暮らしから遠いとするならば、自動運転はまさに近づきつつあると言えるだろう。科技日報が伝えた。
長安汽車の李偉副総裁は、「当社は2020年にL3自動運転技術(条件付きの自動化)の量産化を推進する」と述べた。
世界産業の境界を跨ぐ融合に伴い、電動化、スマート化、ネット化、シェア化がすでに自動車産業の未来の発展の重要な方向になっている。浙江省委員会常務委員、常務副省長の馮飛氏は、「自動車製品の革新にとって、電動化は従来のガソリン車を覆す革新だ。スマート化、ネット化は未来の外出手段を変える製品革新だ」と指摘した。
中国電動汽車百人会の陳清泰理事長は、「EV+ネット+自動運転」という未来の外出手段は、外出という難題を身近にし、さらには解消すると判断しており、「電動化は自動車変革の基礎的なはじめの一歩に過ぎない。その後はさらに電動化をスマート化・ネット化・シェア化と深く融合させなければならない。こうして初めてEVの社会貢献の潜在力を引き出し、スマートネット時代のシェア外出を実現できる。バッテリーなどの需要技術のさらなる成熟、電子情報及びインターネットの新勢力が大挙進出し、より安全かつ効率的な自動運転及びシェアモデルが登場するにつれ、我々は都市交通の苦境を脱する。未来の外出体験はより優れたものになるだろう」と予想した。
未来の外出方法を覆すのはなぜガソリン車ではなくEVなのだろうかという点について、蔚来汽車の創業者である李斌会長は、「EVは環境と人にやさしく、反応が速いことから、自動運転に適している。人にやさしいとは、技術の深化とアップグレードにより、自動車がディープラーニングを通じてさらに高い感知・分析能力をつけることで、よりスマートになり、ぬくもりを持ち、人の意図を理解できるようになるということだ」と述べた。
李会長が思い描く未来は、テスラが実現しようとしている。216年10月より、量産化モデルS及びモデルXには全自動運転用の装置が搭載されている(カメラ8台、超音波センサー12台)。テスラのグローバルバイスプレジデント、アジア太平洋部門トップの任宇翔氏は、「当社は各種強化版自動運転補助機能を、すべての車に搭載するよう取り組んでいる。各国政府と全自動運転の法整備を進めていきたい」と話した。
実際のところ、中国はスマートネット接続車の発展を早くから計画している。中国工業・情報化部(省)装備工業司の瞿国春副司長は、「我々は上海・重慶・北京などで、スマート交通・スマートネット接続車のテストを行う模範エリアを設置している。スマートネット接続車の技術路線図をすでに発表し、スマートネット接続基準・体制ガイドを作成し、路上検証マニュアルの作成を開始している」と説明した。
自動運転や飛行可能な自動車が、夢から現実になろうとしている。しかしそれまでには、険しい道を歩まなければならない。陳理事長は、「この予想を現実にするためには、エネルギー構造調整やスマートグリッドの建設、交通インフラのアップグレード、次世代モバイル通信のサポート、産業チェーンの調整と改造、雇用枠の移転、法整備などが必要となる。政府はEVの大規模市場進出の準備を整え、トップダウンデザインで系統的な手配を行い、秩序正しく推進するべきだ」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年11月14日
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