第3回「世界考古フォーラム・上海」が8日に開幕し、授賞式が行われた。中国の紀元前遺跡である湖北石家河聚落遺跡と山西陶寺遺跡2ヶ所がそれぞれ「重大野外考古発見賞」と「重要考古研究成果賞」を受賞した。科技日報が伝えた。
湖北文物考古研究所の孟華平副所長は、「長江中流地区の早期文明の発展は、黄河文明の強い影響により途絶えた。そして後期になると黄河文明体系の全体に取り込まれていった。多元的・一体化は、中華文明の発展の重要な特徴だ。石家河遺跡は地域文明センターの形成、中華文明一体化への認識を深めた」と説明した。
また、陶寺城跡は山西省を流れる汾河の小規模な支流の近くに位置する。中国社会科学院考古研究所の何駑研究員によると、この位置は水害から遠く離れ、かつ水を使い国家が必要とする食糧や木材などの戦略物資を輸送できる。地域考古調査の結果によると、陶寺都城は少なくとも南北2ヶ所の遺跡群に囲まれ守られていた。そのそれぞれが、超大型の地方中心都市に支配されていた。全体的に見ると5段階の都市ランク、4段階の社会組織ランクによる国家・社会組織及び構造を形成しており、中央と地方の行政関係が存在していた。
世界考古フォーラム秘書長、中国考古学界理事長の王巍氏は「2ヶ所の遺跡は中国の5000年にわたる歴史の存在を疑問視する声に対する力強い反論となっている」と述べた。世界考古フォーラムの各賞は過去3年間の45ヶ国・地域における、一流考古学者が公認する考古発見及び成果を評価する賞となっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年12月12日
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