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頻繁な時差ボケはがん細胞活性化の恐れあり

人民網日本語版 2017年12月29日11:01

ドイツの最新の研究で、時差ボケを頻繁に経験すると、がんを発症するリスクが高まることが明らかになった。時差によってヒトの体内時計の働きが狂うことが、その主な原因という。生命時報が報じた。

ベルリン・チャリテ(Charité)医科大学のAngela Relogio博士率いる研究チームは、今回の研究において、細胞増殖の制御が可能なタンパク質RASおよびその他2種類の癌細胞の増殖を制御できるタンパク質(INK4aとARF)に対する分析を行った。マウスによる実験の結果、体内時計といくつかのタンパク質とが相互に影響を及ぼし合い、タンパク質RASが約4分の一の癌細胞において適切に働くことができないことが分かった。研究チームは、「この研究結果から、細胞の増殖に対する体内時計の影響とがん予防の潜在能力が解明された。ヒトの体内時計、サーカディアンリズム、外部環境の光線の明るさは、同調した状態が維持されている。もし、頻繁に時差を経験すると、それによって体内時計が乱れ、がんを発症する潜在的なリスクになり得る」としている。

また、今年の初め、米ニューヨーク大学の研究で、体内時計の乱れによって心臓病と糖尿病が発症するリスクが高まることが判明した。Angela Relogio博士は、「我々は、体内時計が腫瘍の発生を抑制する働きを担っていることを確信している。生活リズムの整った日常生活を維持し、活動したほうが良い」とアドバイスしている。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年12月29日

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