ここ数年、消費の概念がバージョンアップしたことと分割ローンで買い物ができるECプラットフォームが普及したことにより、若い世代の間で分割ローンによる消費が習慣になりつつある。春節(旧正月、今年は2月16日)の連休期間に里帰りして年越しをした90後(1990年代生まれ)たちは、所有する最新の携帯電話や最先端のヘッドフォンなどをお披露目していたが、よくたずねてみると、こうした電子製品の多くが分割ローンで購入したものだった。「国際商報」が伝えた。
楽信集団傘下の金融サービスプラットフォーム・分期楽商城がこのほどアップル、ロレアルパリ、小米など各ブランドと協力して発表した「2017年中国分割ローンショッピング行動報告」によると、分割ローンによるショッピングがここ数年で急速に伸びており、利用者には若年化の傾向がみられ、購入される商品は単価が高く、硬直的需要があり、品質も高い消費財が中心で、携帯電話やコンピューターをはじめとする3C(コンピューター、通信機器、家電製品)の割合が最も高いという。
トレンドを眺めると、分割ローンで購入するものが大型商品から小型商品へと移行しており、分割ローンが盛んなエリアは一線都市から二線・三線・四線都市へと拡散している。利用者は低所得者から中~高所得者へと広がり、利用頻度はごくたまに利用するものからいつも利用するものへと変わってきている。
実際、分割ローンによるショッピングは目下の消費バージョンアップ・モデルチェンジのニーズに合致している。楽信の劉方副社長は、「消費をバージョンアップさせるには資金面の十分な支援が必要だが、若者の多くは現在の収入と消費ニーズとの間に巨大な『格差』があり、分割ローンサービスを提供するECが消費者の購買力と支払い能力の強化に一役買い、ローンによる消費行動を可能にし、人々の暮らしの質を向上させている。これが分割ローンが大歓迎される重要な原因だ」との見方を示した。
社会に出たばかりの90後にとって、分割ローンショッピングは便利さをもたらすとともに、信用スコアを上昇させることにもつながるもので、上昇すればローン限度額の引き上げ、サービス料の比率の引き下げ、レンタルサービス利用時の保証金の免除といったさまざまなメリットを享受できるようになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年3月2日
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