▽海外での展開はこれから始まる
実は、決済システムの展開は東南アジア諸国で先に始まっていた。
2015年11月、ラオスでは、銀聯、中国国家開発銀行、ラオス中央銀行がラオス国家銀行カード決済システムの共同開発プロジェクトを始め、中国はラオス全国をカバーする国家銀行カード決済システムの設立に協力した。また、タイでは、銀聯チップカードがタイの銀行の業界基準になり、さらに銀聯はタイに銀行カード決済代行システムの設立基準を提供した。銀聯は、アジアにおける新しいリテール決済ネットワーク(APN)のクロスボーダーチップカード基準の唯一のプロバイダーであり、7つの会員機関とチップカード基準の権限付与協定を結んでいる。
ロシアは「一帯一路」沿線の重要な国であり、「中国式決済」のロシアへの輸出は、中国にとって人民元の国際化の大きな一歩に繋がるだけでなく、技術、製品、サービス及びブランドの「海外進出」にも繋がり、現代化決済サービス基準の設置において自身の発言権を強めることができる。
クロスボーダー決済の迅速な発展に伴い、新たなクロスボーダー電子商取引のブームは急速に到来するに違いない。「中国式決済」の海外での展開に伴い、銀行の業態、信用制度の立て直し、貨幣の形態、決済の安全性、ECプラットフォームの構築やネット決済の管理において、新たな課題に直面するだろう。(編集HQ)
「人民網日本語版」2018年1月17日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn