教育部「中国都市化プロセス年度報告」課題チームと上海交通大学都市科学研究院はこのほど、「2017年国家中心都市発展報告」を共同で発表した。同報告では、現在指定されている国家中心都市8都市に対して総合評価・ランキングが行われ、上位3都市は、北京、上海、広州で、第4位以下は、順に、重慶、天津、武漢、成都、鄭州だった。経済日報が報じた。
教育部「中国都市化プロセス年度報告」課題チームの代表を務めた、上海交通大学都市科学研究院の劉士林・院長は、「2005年に『国家中心都市』なるコンセプトが提出されたことで、北京や上海は、経済発展、科学技術革新、交通通信、生態管理の各分野でより大きな責任と使命を担うこととなった」と説明した。
劉院長は、「現在、北京、上海、広州、天津、重慶、成都、武漢、鄭州の8都市が、国家中心都市に指定されており、これは、『全国都市システム』からの新たな選抜と順位付けである。国家中心都市は、コンセプトにおける中国都市のカテゴリー体系や分類の骨組みを変えただけではなく、深いレベルで中国新型都市化の基本理念や発展ルートを再構築しつつある」と続けた。
報告によると、8つの国家中心都市を全体発展レベルから見たところ、2015年の時点で、国家中心都市8都市の人口総数が全国総人口に占める割合は10.1%、GDP総量は18.42%、住民1人当たりのGDPは全国平均の1.89倍、GDP成長率は全国平均の1.26倍となっている。2015年時点での国家中心都市8都市の都市化率は77.97%で、全国平均の1.39倍だった。国家の地域・都市発展における国家中心都市の「中心的地位」がほぼ確立され、今もなお急成長を遂げている。
劉院長は、「今後の国家中心都市の計画・建設には、2つの注意点がある。まず、国家中心都市の基準制定の面で、国家中心都市の核心機能は、国家戦略の使命と戦略の意図を担うことを明確に示さなければならない。2番目に、中国の地域発展戦略から見て、西北地方と東北地方に次なる重点を置き、国家中心都市を東北地方に1都市、西北地方に1、2都市、それぞれ育成する必要がある」と提言した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年2月1日
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