世界のモバイルインターネット市場は日進月歩だ。中国製スマホアプリは人々が「海外でほぼ足場を固めた」とのイメージに留まっていたこの数年、静かに10億人以上のユーザーを獲得したうえ、海外市場への製品輸出からイノベーションモデルの全世界でのシェアへと向かった。無数の中国製スマホアプリが積極的に世界を探索し、結束して「大航海時代」を始めている。人民日報海外版が伝えた。
(1)10億人以上の海外ユーザー
OS系スマホアプリAPUSは200カ国以上をカバーし、ユーザーは世界で10億人を超える。UC Browserはインドで50%以上のシェアを占め、ユーザは世界で4億人を超える。ファイル転送アプリSHAREitはインドネシアで80%以上のネットユーザーをカバーし、ユーザーは世界で10億人を超える。これらの数字は中国製スマホアプリの世界での大きな魅力を示している。
このほど市場研究機関が発表した統計によると、中国製スマホアプリトップ300のうち90%以上にあたる272のアプリが海外進出している。このうち187のアプリが世界154カ国・地域のアップルストアで扱われている。これは中国製アプリの海外市場進軍がすでに常態化していることを示している。
ここ数年、海外市場を重点ターゲットとするスマホアプリ開発企業が中国で多数設立されていることが、より注目される。例えばAPUSはユーザーの約50%が南アジア・東南アジア地域に集中し、20%が欧米地域に集中。他はアフリカや南米に集中している。
中国市場のスマホアプリの数はすでに406万以上。通常、35のスマホアプリがあれば、ネット通販、娯楽、ツールなど多様な基本的ニーズを満たすことができる。これは中国スマホアプリ市場が高度の飽和状態にあり、すでにユーザーの争奪が白熱化していることを意味している。
中国と比べ、世界の新興国のインターネット市場は未開拓市場(ブルー・オーシャン)であり、南米、東南アジア、中東、アフリカなどの地域ではネットユーザーが年4~5億人増加している。「これはわれわれに大きなチャンスをもたらした。中国の成熟した製品、技術、ビジネスモデルを海外に持っていけば、必然的に市場をリードできる。これは現地のインターネット発展水準の向上を加速するうえでも大きな助けとなる」と、APUSの創業者兼CEOの李涛氏は言う。
日本の北海道札幌市でモバイクを利用する人(2017年8月22日、撮影・華義)
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