浙江大学医学部幹細胞・再生医学センターの郭国驥教授のチームは、低コスト・高効率・100%国産化のハイスループット単細胞シーケンシングプラットフォーム「Microwell―seq」を開発した。ラットの約50種の器官・組織の40万以上の細胞に対して、系統的な単細胞トランスクリプトーム分析を行い、世界初の哺乳類の細胞マップを作成した。この成果は米国現地時間22日、国際的な学術誌「セル」に掲載された。人民日報が伝えた。
業界内の専門家によると、同プラットフォームは操作はシンプルかつ低コストであり、先端単細胞シーケンシング技術の基礎科学研究及び臨床診断における普及と応用を促すとしている。またラットの細胞マップの完成は、次のヒト細胞マップの構築に対して指導的な意義を持つ。細胞生物学や発育生物学、神経生物学、血液学、再生医学といった数多い分野に成果をもたらすことになると見られている。
チームはラット単細胞トランスクリプトームデータバンクとラット細胞マップウェブサイトを構築し、高性能の単細胞データ比較対照システムを提供した。すべての単細胞発現データが、単細胞の比較対照と分析により、対応する細胞の種類とソースを見つけることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年2月27日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn