中国工程院院士、中車株洲電力機車研究所有限公司の丁栄軍会長は26日、中国の高速鉄道の発展について言及し、「将来の高速鉄道は乗客に『自宅』でくつろいでいるかのような快適な環境を感じさせ、旅の疲れを忘れられるようにすることを望んでいる」と示した。
中国国務院新聞弁公室は同日、北京で科学技術作業の進行状況と成果に関する発表会を行った。丁会長は取材に対し、「高速鉄道『復興号』は技術面での進歩が顕著に現れている。高速鉄道『和諧号』はスピードが速すぎるため通信状況が安定していなかったが、『復興号』はその問題を解決し、列車が走行中でも通信状況の安定を保証できるようになった。現在は、どのように動画などのメディアを列車内で放送するかについて研究している」と丁会長は語った。
「復興号」の技術基準の84%は中国の基準に基づいて開発されたものだ。丁会長は、「列車のスピードにおいては、中国は世界の先頭に立っている。そのほか、私たちは1000件以上の特許を持っている。これらが私たちの技術システムを構築している」と強調した。
また、丁会長によると、無人運転技術も現在、研究段階にあるという。丁会長は、「将来、高速鉄道の車内では、ホームシアターのように窓が電子スクリーンに変わり、動画を放送することで乗客に旅の疲れを忘れさせることを望んでいる。また、我々の高速鉄道技術を世界の国々とシェアしていきたいと思っている」と語った。(編集HQ)
「人民網日本語版」2018年2月28日
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