今年の「春運(旧正月前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)」期間中、中国鉄路グループの輸送会社「中鉄快運」は、宅配企業「順豊速運」と提携し、国内24ヶ所の高速鉄道駅において、高速鉄道で帰省する人々に便宜を図るための宅配サービス「高速鉄道手荷物宅配サービス」を展開する。すでに北京南駅と天津西駅、済南西駅、南京南駅、上海虹橋駅の高速鉄道5駅では他駅に先駆けサービスをスタートさせている。乗客は、乗車時に安全検査エリアまたはサービスカウンターに設けられている宅配サービス「高速鉄道手荷物宅配サービス」で手続きを行えば、最速で翌日午後6時までに送り先住所に荷物が届けられる。北京日報が報じた。
北京南駅の玄関ロビーにあるサービスカウンターでは24日、「宅配サービス」のマークが目立つように貼り出されていた。乗客は、安全検査エリアやサービスカウンター、駅構内の中鉄快運営業カウンターで、宅配サービスを申し込むことができる。利用者は、「高速鉄道手荷物宅配サービス」で「標準タイプ」と「割安タイプ」の2種類のサービスから選ぶことができる。最低価格は、「標準タイプ」が23元(1元は約17.2円)、「割安タイプ」が13元で、基準重量を1キログラム超えるごとに10元加算される。「標準タイプ」を選んだ場合、最速で翌日の午後6時までに配達され、配達先は国内300都市以上が網羅されている。「割安タイプ」の場合は、3日以内の配達が保証されており、基本的に全国各地がカバーされている。
中鉄快運の担当者は、「このサービスは、今年の旧暦大晦日に、鉄道春運重点地区にある24ヶ所の高速鉄道駅で正式にスタートする。その後は、利用者からのフィードバックに応じて、対象都市を増やしていく。春運が終了しても、通年サービスとして継続していく予定で、受付時間は、高速鉄道駅の営業時間と一致させる。このサービスは、今年の春運期間中、北京地区では主に北京南駅で展開するが、今後は北京西駅や北京駅にも拡大していく方針だ」と説明した。
鉄道当局と宅配企業の提携は、今回が初めてではない。昨年11月、中鉄快運と順豊は、「高速鉄道超スピード配送」シリーズをスタートさせた。このサービスでは、「復興号」に宅配専用棚が設けられ、宅配物が高速鉄道車両に「便乗」し、北京・上海間の当日宅配を初めて実現した。現在、「高速鉄道超スピード配送」では、「当日配送」、「翌日午前中配送」、「翌日配送」などのサービスを実施しており、サービス対象エリアは、北京・上海沿線の天津、済南、南京にまで拡大している。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年1月25日
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