ドイツとオランダの研究チームが、「女性は子供の数が多いほど、抜ける歯も多い」という研究成果をこのほど明らかにした。この研究報告は、医学雑誌「Journal of Epidemiology and Community Health」に発表された。ロシア紙スプートニクの報道を引用して中国新聞網が伝えた。
研究チームは、14ヶ国に住む平均年齢67歳の女性2万人から資料データを収集、女性の出産回数と抜けた歯の本数について比較分析を行った。研究から、調査対象となった女性は、平均10本の歯が抜けており、出産回数が多ければおおいほど、残っている歯の本数が少なく、3人の子供を出産した女性は、子供2人の女性より、抜けた歯の数が平均4本多いことが明らかになった。
研究チームは、「妊娠すると分泌されるホルモンは、カルシウムの吸収を抑える作用がある。また、これらのホルモンは、歯周病を誘発する原因となる可能性がある。さらに、妊婦は甘い物や酸っぱい物を好んで食べる傾向が高く、このような食べ物は、歯の健康を害する恐れがある」と説明している。
このほか、複数の子供を持つ子育て中の母親は、健康的な食べ物を準備する時間がなく、歯医者に通う時間もない。研究チームは、「これらの原因がすべて絡み合って、歯を喪失するリスクがさらに高まってしまう。これまでにも、出産回数と歯を失うスピードとの関係については注目されてきたが、拠り所となる統計データが存在しなかった」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年3月19日
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