介護福祉のイベント「国際福祉機器展」がこのほど東京で行われ、1500社近くのメーカーが最新技術や製品を展示した。同展覧会では、様々なデザインで高性能、大型の介護機器が展示され、多くの来場者の注目を集めた。
同展覧会では、「腰を曲げることなくスムーズな移動」を実現する機能を備えた介護機器が初めて展示された。日本のある介護機器メーカーの責任者によると、「この介護機器の最大の特徴は、腕を使っているかのように人を優しく抱き上げることができ、とても安定してスムーズに持ち上げられる点。力の弱い女性でも、軽い力でレバーを上下させるだけで大人の男性をベッドから車椅子まで移動させることが楽にできる」という。
近年、介護士の深刻な人手不足により、日本の介護機器が急速に発展し、その機能は移動や対話、入浴、モニタリングなどの8つの分野に細かく特化しており、様々な日常生活のシーンをカバーしている。例えば、介護監視カメラシステムは日本で現在、すでに100ヶ所以上の病院で普及している。
また、介護機器の中にはベッドの下に非常に精度の高いセンサーを搭載したものもあり、利用者が寝た状態もしくは座った状態でも、体がベッドに触れているだけで心拍数や脈拍などのデータを集計することができ、介護士が遠くにいても利用者の身体状況をリアルタイムで把握することができる。この介護機器により、介護の負担が大幅に緩和されるだけでなく、人手不足によるプレッシャーも緩和される。
日本政府がこのほど発表した「高齢社会対策大綱」では、3年以内に日本の介護機器市場の規模を500億円まで拡大させ、介護機器の輸出を推進するとしている。(編集YK)
「人民網日本語版」2018年3月21日
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