今月16日、第8回北京国際映画祭「Sino Foreign Film Co-Production Forum」が北京インターナショナル ホテル(国際飯店)で開催された。ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントで世界配信を統括するStephen Odell 氏、欧州プロデューサークラブのJohannes Rickson副会長、華誼兄弟の創始者の一人である王中磊・副会長兼最高経営責任者(CEO)、ロシアのフョードル・ボンダルチューク監督、米国のレニー・ハーリン、ロブ・ミンコフ監督らが、合作映画を製作する際、より大きな市場をいかに考慮に入れるか、いかに文化の壁を超えて協力を行うかについて、意見を交わした。新華社が報じた。
映画の原点へ回帰することに関して、王氏は、「僕は早くから合作映画という概念に触れていた」とし、「言葉やコンテンツの問題が、中国と他の国の合作映画にとって、世界市場に進出する際のハードルとなっていると思う。現在、中国の映画市場は世界で最も重要な市場の一つとなっており、欧米の映画会社も中国映画や市場とどのように協力するかを積極的に考慮するべきで、中国が一方的に他の国とどのように協力するかを考えるだけではだめだと思う。アニメーション映画は、他の国と協力する上での良い方向となると思う。なぜなら、言葉やキャラクター、物語の価値観などの問題が映画の製作にもたらすハードルを、ある面で下げてくれるからだ」との見方を示した。
近年の中国の映画市場を振り返ると、合作映画は「興行収入神話」を作り続けている。例えば、2016年、張芸謀(チャン・イーモウ)監督がメガホンを取った中米合作映画「グレートウォール(原題:長城)」の興行収入は11億元(約187億円)に達し、中米合作CGアニメ映画「カンフー・パンダ3」の興行収入は10億元(約170億円)に達した。また、米SF映画「パシフィック・リム: アップライジング」が今年3月23日に公開されると、1週目の興行収入が4億元(約68億円)に達した。これらの大成功を収めた作品の背後には、世界の映画人が文化の壁を超えて協力してきた努力がある。例えば、「パシフィック・リム: アップライジング」の製作は初期段階で暗礁に乗り上げたものの、中国企業が投資をしたおかげで、順調に製作をすることができた。また、「グレートウォール」は、中国と海外の映画人が創作理念をぶつけ合ったことで、面白い化学反応を起こした。「カンフー・パンダ3」は、中国の物語とハリウッドの最先端アニメーション技術がうまく融合された。 (編集KN)
「人民網日本語版」2018年4月18日
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