中国公安部(省)はこのほど第1陣となる新世代身分識別カード5万枚を発行し、江西省で無料配布を行った。このカードは「SIM eIDカード」と呼ばれ、モバイル端末のニーズを満たすために研究・開発された。携帯電話のSIMカードに貼り付けるだけで、ユーザーはSIMカードを交換することなく個人情報の認証を行うことができるという。
簡単にいうと、SIM eIDカードとはインターネット上の身分証明ツールのようなもので、携帯電話のSIMカードと合わせて使用する。申請者は身分証を携帯して指定されている手続き窓口で、厚さ0.19ミリのSIM eIDカードに個人情報を書き込んでもらい、それを携帯電話のSIMカードに貼り付けるだけで、SIMカードに電子身分証(eID)のデータ送信が完了する。
SIM eIDカード付きの携帯電話で取引を行う際、ネットワークのバックグラウンドでeIDの有効性や身分のオンライン認証が行われ、個人情報を保存しなくて済むようになる。また、SIM eIDカード付きのスマホを使用する際は、名前や身分証などの個人情報を提示しなくて済むようになり、ネット上での取引をスムーズに行うことができる。そしてSIM eIDカードの使用で、身分証が盗用されるリスクを大幅に軽減し、プライバシー保護を可能にすることになるとみられている。(編集YK)
「人民網日本語版」2018年4月18日
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